レーザーマイクロダイセクション(LMD)を駆使したFFPE組織検体による臨床プロテオミクスのパイオニア

Lab. 〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1  東京大学駒場リサーチキャンパスKOL-301

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共同研究者

川村 猛 先生          
東京大学 アイソトープ総合センター東京大学 先端科学技術研究センター准教授 理学博士         

 当研究室では質量分析を用いた生体試料の解析を行っています。最新の高分解能質量分析計を用いることで、アイソトープを識別出来る分解能で質量を決定することが可能です。身の回りの物質には多くのアイソトープが含まれており、アイソトープ比を観察することで有機物中の元素組成を推定することも出来ます。我々はそのような質量分析計を用いてタンパク質の研究を行っています。
 バイオシス社とは、エピジェノミクスの共同研究を行っており、またバイオシス社が導入、改良を重ねているタンパク質前処理法のS-Trap法は他の方法と比べても遜色のないデータ解析結果を得ることが可能であることが判明しました。さらにS-Trap法にはLC-MSプロテオーム解析に必要な細胞数を減らすことが出来る優位性がありました。放射線照射実験で大量の細胞に均一に照射することはアイソトープセンターの装置では難しいのですが、S-trap法を用いることで6-well dish程度の細胞からプロテオーム解析が可能になると考えられ、今後実証実験を行うことを計画しています。